ピアノ調律技能検定
ピアノ調律技能士
ピアノ調律技能士(ピアノちょうりつぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関、社団法人日本ピアノ調律師協会が実施するピアノ調律に関する学科及び実技試験 (ピアノ調律技能検定) に合格した者をいう。
なお、職業能力開発促進法により、ピアノ調律技能士資格を持っていないものがピアノ調律技能士と称することは禁じられている。
概要
職業としての名称はピアノ調律師(piano tuner)が一般的であり、ピアノ調律技能士は、「職業能力開発促進法施行令の一部を改正する政令」(2010年12月17日)において技能検定制度の充実を図るために追加された。
1.ピアノ調律技能検定試験は、「職業能力開発促進法の指定機関の指定に関する省令の一部を改正する省令政令」(2011年9月1日)により社団法人ピアノ調律師協会において実施される。
2.ピアノ調律技能士は、名称独占資格であり、ピアノ調律業界で唯一の国家資格である。
試験概要
ピアノ調律技能検定試験は実技および学科試験で実施され、ピアノ全般に関する知識及びピアノ調律・整調・修理に関する技能、実務能力等が問われ、社団法人日本ピアノ調律師協会が定めた日によって試験が開催される。
等級は技能の内容に応じて1級から3級に区分され、合格証書を交付された者は、技能士を称することが出来、名刺・ホームページ等への記載が可能となる。
なお、資格を表示する場合は、「等級」「正式職種名」「技能士」の順で表記することとされており、例えば「3級ピアノ調律技能士」のように等級を明示する必要がある。
等級の非表示、等級表示位置の誤り、正式職種名の省略や別名表記などは不可である。
学科試験受験資格
1級学科試験
7年以上の実務経験、又はピアノ調律に関する各種養成機関 学校を卒業 修了後5年以上の実務経験を有する者。
2級学科試験
2年以上の実務経験、又はピアノ調律に関する各種養成機関 学校を卒業 修了後1年以上の実務経験を有する者。
3級学科試験
1年以上の実務経験を有する、又はピアノ調律に関する各種養成機関 学校を卒業 修了した者。
1.2.3級実技試験
各級とも学科試験に合格した者。
受験者数・合格者数・合格率
2011年度(平成23年度)試験の受験者・合格者の数。
- 1級 学科試験:受験者数 252人 合格者数 164人
- 1級 実技試験:受験者数 156人 合格者数 32人
- 2級 学科試験:受験者数 152人 合格者数 100人
- 2級 実技試験:受験者数 87人 合格者数 24人
- 3級 学科試験:受験者数 150人 合格者数 137人
- 3級 実技試験:受験者数 118人 合格者数 51人
合格率
2011年度(平成23年度)試験の最終合格率。
1級 13.3% (学科試験65.1% X 実技試験20.5%)
2級 18.2% (学科試験65.8% X 実技試験27.6%)
3級 39.4% (学科試験91.3% X 実技試験43.2%)