鍵盤折れ修理 – イノシシの日記帳 – 洋琴庵

投稿日: カテゴリー: ピアノ調律・修理


2012年3月29日 鍵盤折れ修理


  • 「弾いていたら音が出なくなりました」と定期調律のお客さんから電話があり、
    ちょうど時間が空いていたので直行しました。まず隣同士の白鍵が2本、3mm位下がっているのが見えたので、ああスティックか と思ったが違いました。2本とも折れていました。

まっぷたつの鍵盤

鍵盤折れは バランスホールを中心に発生することが多いです。

木目に沿って 或いは貼り合わせに沿って剥がれるように割れる現象です







まずは接着

完全に折れてしまっているので 先ずは接着して固定します。









彫刻刀でホゾ穴を作ります

埋め木をするためのホゾ穴を空けます。
刃幅の狭いノミも有効ですが、鍵盤材は柔らかいので 私は指先に馴染む彫刻刀の方がやりやすいです。

バランスホールがすぐそこにあるので ホゾ穴との境目を爪先で押して残りの厚さを感じながら境目が柔らかくなるまで薄く少しずつ削ります。
シミのように見えるのは 鍵盤を接着した際の接着剤が滲んだものです。


埋め木をします

ホゾ穴を埋め木して はみ出している部分を削り 面一にします。

もう片面も同様に埋め木します。
2本で4箇所ということになりますね。







120329_1229~01

出来上がりました。

修理代金は 2本で3,000 !!















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