大修理の予感 – イノシシの日記帳 – 洋琴庵

投稿日: カテゴリー: ピアノ調律・修理

広島市安佐南区の郊外に、農家の古い蔵を改装
した おもしろいギャラリーがある。
「中調子の里」築250年。

幾度か大水害に襲われたが、流されずにすんだ。
土壁の隙間から僅かに外が見えたりするが不思議と
雨漏りはしないそうだ。

「空間を自由に演出してみて下さい。」
なんともユニークな・・。

利用者は主に県内在住の画家、陶芸家、染色家の方々。

過去に デジタルピアノと歌によるオープニングセレ
モニーが好評だったそうで、今度からは 生ピアノで・・
ということになったそうだ。

「この空間に似合うピアノ。ちょっと古ぼけていて、
小さくて可愛くて、でもちゃんと音は出て、ミニコン
サートぐらいできるピアノを探してください。」  
と依頼を受けて3年の月日が過ぎた。

イメージはふくらむが実物に出会えず、そんな中、
昨年、EMPIRE(YAMAHA製 製造番号26689)というピア
ノが入荷した。
古ぼけていて小さくて可愛いけれど、ちゃんと音は出な
いしミニコンサートは不可能という状態でした。

とりあえず見てもらおうと、秋の終わり頃、オーナーと
館長さんに来てもらった。

即決、大修理の始まりとなった。

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